平成26年春期試験問題 午前Ⅱ 問1

情報システムの企画,開発,運用,保守作業にかかわる国際標準の一つであるSPA(Software Process Assessment)の説明として,適切なものはどれか。

  • ソフトウェアプロセスがどの程度標準化・定量化され,継続的に改善されているかを判定することを目的としている。
  • ソフトウェアライフサイクルを主プロセス,支援プロセス,組織プロセスの三つのプロセス群に分け,作業内容を定めている。
  • 品質保証に関する要求項目を体系的に規定した国際規格の一部である。
  • プロジェクトマネジメントの知識体系と応用のためのガイドである。
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分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア開発管理技術
小分類:開発プロセス・手法
解説
SPA(Software Process Assessment)は、組織のソフトウェア開発プロセスがどの程度成熟しているかを評価し、改善していくためのフレームワークです。診断は調達者選定を目的として外部から他組織を観察する方法と、改善を目的として自組織のプロセス能力を判定するために利用されます。SPAは、ISO/IEC 15504(JIS X 0145)に準拠した国際規格です。

組織のプロセス能力の尺度は、最下位の"不完全"から最上位の"最適化"までの6段階で定義されています。
水準 0:不完全なプロセス
プロセスを実行していない又はそのプロセスの目的を達成していない。
水準 1:実施されたプロセス
実行したプロセスが,そのプロセスの目的を達成している。
水準 2:管理されたプロセス
水準1の"実施されたプロセス"を,管理された方法(すなわち,計画し,監視し,調整した方法)で実行しており,その作業生産物も,適切に確立し,制御し,維持している。
水準 3:確立されたプロセス
水準2の"管理されたプロセス"は,プロセスの成果を達成することができる,定義されたプロセスを使用して実行している。
水準 4:予測可能なプロセス
水準3の"確立されたプロセス"は,プロセス成果を達成するために,定義する範囲内で運用している。
水準 5:最適化しているプロセス
水準4の"予測可能なプロセス"を,関連する現在の事業目標及び計画した事業目標を満たすように絶えず改善している。
プロセス能力アセスメントでは、診断員(アセッサ)が組織の各プロセス属性をN,P,L,Fの4段階で評定し、プロセス能力水準のモデルのどの水準に位置しているかを判定します。
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  • 正しい。SPAの説明です。
  • 共通フレーム2007の説明です。
  • ISO 9000シリーズの説明です。
  • PMBOKの説明です。

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