平成28年春期試験問題 午前Ⅰ 問16
問16解説へ
ソフトウェアの品質特性のうちの保守性に影響するものはどれか。
- ソフトウェアが,特定の作業に特定の利用条件でどのように利用できるかを利用者が理解しやすいかどうか。
- ソフトウェアにある欠陥の診断又は故障原因の追究,及びソフトウェアの修正箇所を識別しやすいかどうか。
- ソフトウェアに潜在する障害の結果として生じる故障が発生しやすいかどうか。
- ソフトウェアの機能を実行する際に,資源の量及び資源の種類を適切に使用するかどうか。
正解 イ問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア方式設計・詳細設計
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア方式設計・詳細設計
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解説
ソフトウェアの品質特性とは、ソフトウェアの品質を評価する基準となるものです。
JIS X 25010:2013(ISO/IEC 25010)においては、機能適合性、性能効率性、互換性、使用性、信頼性、セキュリティ、保守性、移植性の8つの特性と、それぞれの品質特性をさらに細分化した32の副特性が定められています。各品質特性の意味については以下の通りです。
JIS X 25010:2013(ISO/IEC 25010)においては、機能適合性、性能効率性、互換性、使用性、信頼性、セキュリティ、保守性、移植性の8つの特性と、それぞれの品質特性をさらに細分化した32の副特性が定められています。各品質特性の意味については以下の通りです。
- 機能適合性(functional suitability)
- 明示された状況下で使用するとき,明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を,製品又はシス テムが提供する度合い
- 性能効率性(performance efficiency)
- 明記された状態(条件)で使用する資源の量に関係する性能の度合い
- 互換性(compatibility)
- 同じハードウェア環境又はソフトウェア環境を共有する間,製品,システム又は構成要素が他の製品,システム又は構成要素の情報を交換することができる度合い,及び/又はその要求された機能を実行することができる度合い
- 使用性(usability)
- 明示された利用状況において,有効性,効率性及び満足性をもって明示された目標を達成するために,明示された利用者が製品又はシステムを利用することができる度合い
- 信頼性(reliability)
- 明示された時間帯で,明示された条件下に,システム,製品又は構成要素が明示された機能を実行する度合い
- セキュリティ(security)
- 人間又は他の製品若しくはシステムが,認められた権限の種類及び水準に応じたデータアクセスの度合いをもてるように,製品又はシステムが情報及びデータを保護する度合い
- 保守性(maintainability)
- 意図した保守者によって,製品又はシステムが修正することができる有効性及び効率性の度合い
- 移植性(portability)
- 一つのハードウェア,ソフトウェア又は他の運用環境若しくは利用環境からその他の環境に,システム,製品又は構成要素を移すことができる有効性及び効率性の度合い
- 使用性に影響を与える事象です。
- 正しい。保守性に影響を与える事象です。
- 信頼性に影響を与える事象です。
- 性能効率性に影響を与える事象です。
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