試験の概要
1.プロジェクトマネージャ試験の位置付け
国家試験である情報処理技術者試験の試験区分の一つです。共通キャリア・スキルフレームワークでレベル4に位置付けられITエンジニアとして応用的な知識・技能を有することを証明します。 プロジェクト全体の意思決定を実行し、品質・コスト・納期に全責任をもち、前提・制約条件の中でプロジェクトを確実に成功に導き、プロジェクトメンバを成長させるマネージャを目指す方に最適です。年間およそ1万人の受験者数はレベル4の試験の中では情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリストに次ぐ多さです。
情報処理技術者試験の一区分ですが、プログラミングやコンピューシステムに関する出題は午前Ⅰで数問出題される程度なので、プロジェクトマネジメントに携わっている方であれば業務経験を活かして積極的に狙いたい試験です。
プロジェクトマネジメント関連資格としてはPMIが策定した知識体系であるPMBOKガイドに基づいて実施されるPMP(Project Management Professional)試験と並び代表的存在です。PMP試験は受験資格があり資格の維持費用に多額のコストを要するため、最近は同じくPMBOKに準拠しコストが受験料だけしか掛からないプロジェクトマネージャ試験の人気が高まっています。
2.受験資格や年齢制限はない
プロジェクトマネージャ試験に限らず、情報処理技術者試験は受験者に関する制限がありません。学歴、実務経験、年齢を問わずどなたでも挑戦していただける資格です。
3.受験料
7,500円(税込)です。振込手数料や決済手数料は各自の負担となります。領収書は、株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBTS)の受験者専用サイト上のマイページからダウンロードできます。
4.受験の日程
試験は年1回実施されていて、例年10月の第2日曜日が試験日です。申込期間は7月上旬から7月下旬までの約3週間の期間となっています。
5.合格発表
合格発表は12月下旬で試験日のおよそ2カ月後になります。詳細な日程は試験開催日の20時頃にIPAのWebサイトでアナウンスされます。合格発表当日の正午にIPAのサイト上で公開されるとともに後に官報にも掲載されます。合格証書の発送は、合格発表日の翌月中旬頃となります。
6.試験会場
全国47都道府県の主要都市が試験会場となっています。
- 北海道
- 札幌、帯広、旭川、函館、北見
- 東北
- 青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山
- 関東
- 水戸、つくば、宇都宮、前橋、埼玉、千葉、東京、神奈川
- 中部
- 新潟、長岡、長野、甲府、静岡、浜松、豊橋、名古屋、岐阜、富山、金沢、福井
- 近畿
- 四日市、滋賀、京都、大阪、奈良、神戸、和歌山
- 中国
- 鳥取、松江、岡山、広島、山口
- 四国
- 徳島、高松、松山、高知
- 九州
- 北九州、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇
7.受験申込み方法
定められた申込み期間内に『株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBTS)の受験者専用サイト』からインターネットを使って申し込みます(情報処理推進機構のHPからリンクされています)。初回の申込みではIDとパスワードを用意してマイページを作成する必要があります。
申し込んだのに受験票がなかなか届かないと心配になる人もいますが、受験票は試験日の月初あたりに発送されます。
8.主催団体・問合せ先
独立行政法人『情報処理推進機構』
〒113-8663
東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15階
ホームページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/
問い合わせ先:https://www.ipa.go.jp/contact.html