試験の出題範囲
プロジェクトマネージャ試験の出題範囲を、それぞれの試験時間区分(午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱ)に分けて見ていきましょう。
午前Ⅰ試験は、同日開催の応用情報技術者試験の午前問題から選抜された30問で構成されます。出題範囲は以下に記述するテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の全分野となります。
テクノロジ系
- 1.基礎理論
- (離散数学・応用数学・情報理論・通信理論・計測制御理論)
- 2.アルゴリズムとプログラミング
- (データ構造・アルゴリズム・プログラミング・プログラム言語・マークアップ言語など)
- 3.コンピュータ構成要素
- (プロセッサ・メモリ・バス・入出力デバイス・入出力装置)
- 4.システム構成要素
- (システムの構成・システム評価指標)
- 5.ソフトウェア
- (オペレーティングシステム・ミドルウェア・ファイルシステム・開発ツール・オープンソースソフトウェア)
- 6.ハードウェア
- (ハードウェア全般)
- 7.ヒューマンインターフェイス
- (ヒューマンインターフェイス技術・インターフェイス設計)
- 8.マルチメディア
- (マルチメディア技術・マルチメディア応用)
- 9.データベース
- (データベース方式・データベース設計・データ操作・トランザクション処理・データベース応用)
- 10.ネットワーク
- (ネットワーク方式・データ通信と制御・通信プロトコル・ネットワーク管理・ネットワーク応用)
- 11.セキュリティ
- (情報セキュリティ・情報セキュリティ管理・セキュリティ技術評価・情報セキュリティ対策・セキュリティ実装技術)
- 12.システム開発技術
- (システム要件定義・システム方式設計・ソフトウェア要件定義・ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計・ソフトウェア構築・ソフトウェア結合/ソフトウェア適格性確認テスト・システム結合/システム適格性確認テスト・導入・受入支援・保守・廃棄)
- 13.ソフトウェア開発管理技術
- (開発プロセス手法・知的財産適用管理・開発環境管理・構成管理・変更管理)
マネジメント系
- 14.プロジェクトマネジメント
- (プロジェクトマネジメント・統合マネジメント・ステークホルダマネジメント・スコープマネジメント・タイムマネジメント・コストマネジメント・品質マネジメント・資源マネジメント・コミュニケーションマネジメント・リスクマネジメント・調達マネジメント)
- 15.サービスマネジメント
- (サービスマネジメント・サービスの設計/移行・サービスマネジメントプロセス・サービスの運用・ファシリティマネジメント)
- 16.システム監査
- (システム監査・内部統制)
ストラテジ系
- 17.システム戦略
- (情報システム戦略・業務プロセス・ソリューションビジネス・システム活用促進・評価)
- 18.システム企画
- (システム化計画・要件定義・調達計画・実施)
- 19.経営戦略マネジメント
- (経営戦略手法・マーケティング・ビジネス戦略と目標・評価・経営管理システム)
- 20.技術戦略マネジメント
- (技術開発戦略の立案・技術開発計画)
- 21.ビジネスインダストリ
- (ビジネスシステム・エンジニアリングシステム・e-ビジネス・民生機器・産業機器)
- 22.企業活動
- (経営組織論・OR/IE・会計財務)
- 23.法務
- (知的財産権・セキュリティ関連法規・労働関連/取引関連法規・その他の法律/ガイドライン/技術者倫理・標準化関連)
午前Ⅱ試験の出題範囲
午前Ⅰの出題範囲のうち「セキュリティ」「システム開発技術」「システム開発技術」「ソフトウェア開発技術」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム企画」「法務」の7分野から出題されます。範囲が午前Ⅰと重なりますが、問われる内容が高度になるため難易度は高くなります。特にプロジェクトマネジメントは技術レベル4の設定なので応用情報技術者試験の午前問題と比較すると格段に難しいです。
午後Ⅰ,Ⅱ試験の出題範囲
- 1.プロジェクトの立上げ・計画に関すること
- プロジェクト,プロジェクトマネジメント,プロジェクトの環境,プロジェクトガバナンス,プロジェクトライフサイクル,プロジェクトの制約,プロジェクト憲章の作成,ステークホルダの特定,プロジェクトチームの結成,スコープの定義,要求事項と見積り,WBS の作成,アクティビティの定義,資源の見積り,プロジェクト組織の決定,アクティビティの順序付け,アクティビティ期間の見積り,スケジュールの作成,コストの見積り,予算の編成,リスクの特定,リスクの評価,品質の計画,調達の計画,コミュニケーションの計画,プロジェクト計画の作成,提案依頼書(RFP),関連法規・標準 など
- 2.プロジェクトの実行・コントロールに関すること
- プロジェクト作業の指揮,プロジェクト作業のコントロール,変更のコントロール,ステークホルダの管理,スコープのコントロール,プロジェクトチームの育成,資源のコントロール,プロジェクトチームの管理,スケジュールのコントロール,コストのコントロール,リスクへの対応,リスクのコントロール,品質保証の実施,品質コントロールの実施,サプライヤの選定,機密・契約管理,調達の管理,情報の配布,コミュニケーションの管理,プロジェクトに関する内部統制 など
- 3.プロジェクトの終結に関すること
- プロジェクト評価手法と適用技術,プロジェクト完了後の評価指標,プロジェクト計画と実績の差異分析,検収結果の評価,契約遵守状況評価,学んだ教訓の収集,プロジェクト完了報告の取りまとめ,プロジェクトフェーズ又はプロジェクトの終結 など
午後試験はかなり大まかな範囲設定となっています。プロジェクトマネジメントに関するあらゆることが出題される可能性があるということです。
出題範囲の詳細及び求められる技術レベルは、下記ページで公開されているシラバスで確認することができます。
【試験要綱・シラバスなど】
https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/gaiyou.html