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プロジェクトマネージャ平成29年春期 午前Ⅰ 問13
問13
暗号方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。
- 共通鍵暗号方式で相手ごとに秘密の通信をする場合,通信相手が多くなるに従って,鍵管理の手間が増える。
- 共通鍵暗号方式を用いて通信を暗号化するときには,送信者と受信者で異なる鍵を用いるが,通信相手にその鍵を知らせる必要はない。
- 公開鍵暗号方式で通信文を暗号化して内容を秘密にした通信をするときには,復号鍵を公開することによって,鍵管理の手間を減らす。
- 公開鍵暗号方式では,署名に用いる鍵を公開しておく必要がある。
- [出典]
- 応用情報技術者
平成29年春期 問38と同題
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ
正解
ア
解説
- 正しい。共通鍵暗号方式では通信の組合せの数だけ異なる鍵が必要になります。n人と暗号化通信を行う場合には、n個の鍵を用意してそれぞれの相手と鍵を安全に共有し、かつ厳重に管理しなくてはなりません。
- 共通鍵暗号方式では暗号化と復号の両方に同じ鍵を使用します。このため、暗号化通信を行う前に通信を行う双方が安全な手段を用いて鍵を交換し、共有しておくことが必要となります。
- 公開するのは暗号化鍵です。復号鍵は公開してはいけません。公開鍵暗号方式では、送信者が受信者の公開鍵を使ってデータを暗号化し、受信者は自分だけが持つ秘密鍵で暗号文を復号します。秘密鍵をもつ受信者だけが復号できることで機密性を保っているためです。
- デジタル署名では、送信者が自分の秘密鍵で署名を生成し、受信者は送信者の公開鍵で署名を検証します。署名に用いる鍵は秘密鍵ですので公開してはいけません。