令和6年秋期試験問題 午前Ⅱ 問15

CMMIモデルV2.0における成熟度レベルの状態のうち,レベル4の状態はどれか。

  • 企業組織は,継続的な改善に焦点を合わせ,機会と変化に対して方向転換や対応ができるよう構築される。組織の安定性が,プラットフォームに機敏性と革新をもたらす。
  • 企業組織は,定量的な実績の改善目標(予測可能)とともにデータで運営され,内外の利害関係者のニーズを満たすように調整する。
  • 組織全体の標準が,プロジェクト,プログラム,及びポートフォリオにわたって手引を提供する。
  • プロジェクトレベルで管理されている。プロジェクトは,計画され,実施され,測定され,そして制御されている。
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分野 :テクノロジ系
中分類:ソフトウェア開発管理技術
小分類:開発プロセス・手法
解説
CMMI(Capability Maturity Model Integration)は、組織におけるプロセス改善をガイドするモデルです。このモデルは、成功するプロジェクトが効果的な開発や管理のプロセスを持ち、それを守っている一方で、失敗するプロジェクトにはそのようなプロセスが欠けているという実地調査をもとに、成功したプロジェクトの活動をベストプラクティスとしてまとめ、プロセス改善のための枠組みを提供しています。V2.0は2018年公開のモデルです。

CMMIでは、プロジェクト管理、プロセス管理、エンジニアリング、支援に関するプロセスについて、それらが効果的なプロセスであるために重要な要素をゴールとプラクティスという概念を用いて整理し、その達成度によって組織のプロセス成熟度をレベル0~5の段階で定義しています。
レベル0:初期(Incomplete)
プロセスはその場しのぎで不明。作業が完了するかもしれないし、しないかもしれない
レベル1:初期(Initial)
プロセスは予測不可能で反応的。作業は完了するが、遅れたり予算を超過したりすることがよくある
レベル2:管理された(Managed)
プロセスはプロジェクトレベルで管理されている。プロジェクトは計画、実行、測定、および制御されている
レベル3:定義された(Defined)
組織全体の標準により、プロジェクト、プログラム、ポートフォリオ全体にガイダンスが提供される
レベル4:定量的に管理された(Quantitatively Managed)
組織はデータに基づいており、定量的なパフォーマンス改善目標は予測可能で、内部および外部の利害関係者のニーズを満たすように調整されている
レベル5:最適化する(Optimizing)
組織は継続的な改善に重点を置き、機会と変化に応じて対応できるように構築されている。組織の安定性が、俊敏性と革新の基盤となっている
  • レベル5の状態です。
  • 正しい。レベル4の状態です。
  • レベル3の状態です。
  • レベル2の状態です。

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