平成22年春期試験問題 午前Ⅱ 問5
問5解説へ
クリティカルチェーン法の説明はどれか。
- アローダイアグラムを用いて,各作業の余裕日数を算出する手法である。
- クリティカルエラーが発生した場合の,その原因究明から修復までの一連の手順を事前に決めておく手法である。
- クリティカルパス上にない作業が遅延し,クリティカルパスが変わるときの変更手法である。
- 作業の依存関係と資源の依存関係の両方を考慮して,資源の競合が起きないようにスケジュールを管理する手法である。
正解 エ問題へ
分野 :マネジメント系
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトの時間
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトの時間
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解説
クリティカルチェーン法は、クリティカルパス法の考え方にプロジェクト資源の制約の概念を加えて最短完了日数を算出する手法です。
例えば、どちらも工数10人月の作業Aと作業Bがあり、並行可能だとします。この時クリティカルパス法における最短完了日数は10日です。しかしプロジェクト要員が10人しかしない状況では、2つを並行して進められないため最短完了日数は20日になります。また要員は充足していても排他的に用いる機材の使用について作業AとBが競合する場合も、並行作業ができず最短完了日数は20日になります。このように作業の相互関係と資源の制約を考慮して導かれた、遅延の許されない(余裕日数ゼロの)一連の作業の繋がりが「クリティカルチェーン」です。
またクリティカルチェーン法には、個々の作業にバッファ(安全余裕時間)をもたせず、クリティカルチェーンの最後に集めてプロジェクト全体で管理するという特徴があります。これをプロジェクトバッファといい、遅延が発生した場合はプロジェクトバッファからその分を差し引いていきます。プロジェクトマネージャは、プロジェクトバッファがゼロにならないように注意しさえすればプロジェクトの納期を守れるという理屈です。
したがって適切な記述は「エ」です。
例えば、どちらも工数10人月の作業Aと作業Bがあり、並行可能だとします。この時クリティカルパス法における最短完了日数は10日です。しかしプロジェクト要員が10人しかしない状況では、2つを並行して進められないため最短完了日数は20日になります。また要員は充足していても排他的に用いる機材の使用について作業AとBが競合する場合も、並行作業ができず最短完了日数は20日になります。このように作業の相互関係と資源の制約を考慮して導かれた、遅延の許されない(余裕日数ゼロの)一連の作業の繋がりが「クリティカルチェーン」です。
またクリティカルチェーン法には、個々の作業にバッファ(安全余裕時間)をもたせず、クリティカルチェーンの最後に集めてプロジェクト全体で管理するという特徴があります。これをプロジェクトバッファといい、遅延が発生した場合はプロジェクトバッファからその分を差し引いていきます。プロジェクトマネージャは、プロジェクトバッファがゼロにならないように注意しさえすればプロジェクトの納期を守れるという理屈です。
したがって適切な記述は「エ」です。
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