平成26年春期試験問題 午前Ⅰ 問5
問5解説へ
システムの信頼性指標に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- MTBFとMTTRは,稼働率が0.5のときに等しくなる。
- MTBFは,システムが故障してから復旧するまでの平均時間を示す。
- MTTRは,MTBFに稼働率を掛けると求めることができる。
- MTTRは,システムに発生する故障と故障の間隔の平均時間を示す。
正解 ア問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの評価指標
中分類:システム構成要素
小分類:システムの評価指標
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解説
稼働率と、MTBF,MTTRはシステムの信頼性や可用性を評価するのに使われる指標で、次の式に示す関係があります。
稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)
稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)
- MTBF(Mean Time Between Failures)
- システムの修理が完了し正常に稼働し始めてから、次回故障するまでの平均故障間隔
- MTTR(Mean Time To Repair)
- システムの故障を修理するために要した平均修復時間
- 正しい。
稼働率が0.5であるときのMTBFとMTTRの関係を、上記の式で求めると、
稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)=0.5
MTBF=0.5(MTBF+MTTR)
MTBF=0.5×MTBF+0.5×MTTR
0.5×MTBF=0.5×MTTR
MTBF=MTTR
というようにMTBFとMTTRは等しくなります。 - MTBFは、修理完了後の稼働時から次回の故障までの平均時間を示します。
- MTBFと稼働率からMTTRを求める式は、(MTBF/稼働率)×(1-稼働率)になります。
- MTTRは平均修復時間を示します。記述はMTBFを説明したものです。
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