令和2年秋期試験問題 午前Ⅱ 問8

PMBOKガイド第6版によれば,プロジェクト・スケジュール・マネジメントにおけるプロセス"スケジュールの作成"のツールと技法の特徴のうち,資源平準化の特徴はどれか。

  • アクティビティの開始日と終了日を調整するので,クリティカル・パスが変わる原因になることが多い。
  • アクティビティは,属しているフリー・フロート及びトータル・フロートの大きさの範囲内に限って遅らせることができる。
  • アクティビティを調整しても,クリティカル・パスが変わることはなく,完了日を遅らせるようなこともない。
  • スケジュール・モデル内で,論理ネットワーク・パスにおけるスケジュールの柔軟性が評価できる。
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分野 :マネジメント系
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトの時間
解説
「資源平準化」と「資源円滑化」は、"スケジュールの作成"に際して使用可能な資源最適化技法の例として定義されています。
資源平準化
資源の制約に基づき、資源の配分を最適化するためにアクティビティの開始日と終了日を調整する技法。共有される若しくは重要な資源が特定の期間や限られた量だけしか使えなかったり、人員などの共有資源が同時に実行される2つ以上のアクティビティに割り当てられた場合などに行われる。
クリティカル・パスを変更する原因となることが多い。
資源円滑化
資源の要求量が所定の上限を超えないように、アクティビティが属しているフリーフロート(後続アクティビティの最早開始日を遅らせることなく当該アクティビティを遅らせることのできる期間)およびトータルフロート(プロジェクト全体の余裕期間)の範囲内でアクティビティを変更する技法。
クリティカル・パスを変更することはない。
  • 正しい。資源平準化は、資源の制約を優先して開始日や終了日を変更するので、元のクリティカル・パスを変更する原因になることが多いです。
  • 資源円滑化の特徴です。資源平準化では、クリティカル・パスの変更を伴うフリー・フロート及びトータル・フロートの大きさを超える変更も行います。
  • 資源円滑化の特徴です。資源平準化では、資源の制約に基づいてスケジュールをずらすのでクリティカル・パスが変わることも多く、完了日が遅れることもあります。
  • クリティカル・パス法の説明です。

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